問題解決の授業(渡辺健介)を2冊読んだ感想

設計技法

簡単な自己啓発本を探しているときに見つけた1冊「世界一やさしい問題解決の授業」の第2段(画像では右側)。とっても簡単な文章で問題解決の方法が書いてあります。第2段は、つまらない運動会を楽しくするという問題を解決します。

右脳型の問題解決法

この本では、問題解決を次の手順でやるように書いてあります。

  1. ペインポイントを掴み、問をたてる
    1. そもそもなんのためやっっていることか?
    2. 現場で観察/体験し、問題点を整理する
    3. 問題を解決するためのワクワクする問を立てる
  2. アイディアを広げて絞る
    1. 2,3個ではなく、10個以上アイディアを出す
    2. 別の分野や10年以上前の解決作など主体とは遠いひらめき素材を集める
    3. ズラシ法やランダム法や常識を破る方法など発送法を使用し、アイディアを崇高する
    4. 人気の度合いを投票しあい、アイディアを点数化して絞る
  3. 形にしてテストする
    1. アイディアをプロトタイピングしてデモをする
    2. デモの感想をフィードバックする
  4. これ以降、納得が行くまで、「2」「3」を繰り返す

この方法何処かで見たことあるなぁと思い過去記事を見直してみると、「デザイン思考入門」という研修でやったことにそっくりです。

デザイン思考入門
先日「デザイン思考入門」のという研修を受講しました。せっかくなので、ここで書きたいと思います。デザイン思考という言葉の定義は、デザインに偏った考え方とみなされがちだが、デザインに軸足を置きつつ・技術・経済性・感性の3要素を考慮したアプローチです。考えるだけでなく、実際に試行錯誤で試す手法です。

茶色い本の問題解決法

第2段を読んだ後に第1段を見返してみました。第1段はロジカルシンキング(左脳型)の意思決定方法が書いてあります。問題解決のテーマは、「バンドグループにお客さんをたくさん集める方法」「パソコンを買うお金を貯める方法」です。解決方法の具体例はネタバレになるのでここでは書きませんが、意思決定をする際のシンキング方法だけメモにしておきたいと思います。

バンドグループにお客さんをたくさん集める方法

  1. 原因を洗い出す
    1. 分解の木を使ってグループ別にする
  2. 問題の仮設を立てる
  3. 分析手法の決定と情報収集と分析
    1. 「課題」「仮設」「根拠」「分析方法」「情報源」を属性にもつ課題分析シートを作る
  4. 解決のアイディアを出して、絞る
  5. 最適なプラン(WBS)を作成する

パソコンを買うお金を貯める方法

  1. 目標を設定する
  2. 目標と現状のギャップを明確にする
  3. 選択肢を洗い出す
    1. 分解の木を使って目標を達成する方法をグループ別にする
  4. 選択肢を絞って仮設をたてて情報を集める
    1. 「課題」「仮設」「根拠」「分析方法」「情報源」を属性にもつ課題分析シートを作る
  5. データを分析し、チェックする
  6. 実行する

私の感想は、システム開発のWBSを立てるみたいです。技法を使ってロジカルに落とし込むところや「仮設」に対する「根拠」を項目に持つところがマッキンゼーっぽいですね。

「問題点の洗い出しと解決策の選択」は、どの問題を解決するためにも必要なものです。この本を読みながら、以前受けた問題解決の研修を思い出しました。

打合せ向きな問題解決話法CPSについて
今日はCPSという問題解決方法を紹介します。何かの問題を解決するときに「なぜなぜ分析」という手法はよく聞きますが、CPS(Customer Planning Session)という手法を教わりましたので、忘れる前に書きたいと思います。この手法はとても打合せ向きです。

まとめ

右脳型と左脳型の問題解決手法が簡単な言葉で書いてある本の概要と私の感想を書きました。意思決定はやり方は簡単なのですが、実際に本の通りにやってもきっと最初はうまく行きません。ボーリングの投げ方を教えてもらってもストライクを出せるようになるまで練習が必要なのと同じように、問題解決のための意思決定と実行は練習が必要です。私も早く会得したいのですが、まだまだ場数が少ないですねー。

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