初心者動画編集者の味方と言われているCanvaですが、使っていない人からすると有料版もあるCanvaは手が出しにくいですよね。
そこでこの記事ではCanvaの無料版と有料版でどのような違いがあるのかを紹介しています。料金プランも徹底的に比較しているので、本当に自分に使えるか吟味してから有料版を試してみてください。
Canva無料版と有料版の違い一覧表
Canvaの無料版と有料版の大きな違いは、使えるテンプレートの数やツールの種類です。無料版でもそれなりに動画編集はできますが、使えるツールの種類が少なく人によっては使いにくさを感じます。しかし、最低限Canva 動画編集 できることは無料版にも搭載されているので、まずは以下の機能比較一覧表をご覧いただき、どの程度差があるのかをご覧ください。
なお、無料版と違い各有料版にはオリジナル機能があるので、それらの概要は次の見出しを確認してください。
| 機能名 | 無料版 | プロ版 | ビジネス版 | エンタープライズ版 |
| テンプレートの数 | 160万以上 | 360万以上 | 360万以上 | 360万以上 |
| 写真や動画のサンプル | 470万以上 | 1億4100万以上 | 1億4100万以上 | 1億4100万以上 |
| クラウドストレージの容量 | 5GB | 100GB | 500GB | 1TB |
| 色やロゴなどのブランドキット | 1個 | 5個 | 100個 | 1000個 |
| AI機能 | 使えません | 一部使用可能 | 大規模制作の依頼が可能 | 大規模制作の依頼が可能 |
| 値段 | 0円 | 年額8300円 | 年額18000円 | 要相談 |
Canvaプロ版で使えるオリジナル機能について
Canva無料版と有料プロ版の違いは、プレミアムツールの存在です、無料版では簡単なドラッグアンドドロップによる編集だけですが、プロ版ではサイズ変更やテキストの翻訳や背景削除をワンクリックできる利点があります。編集したコンテンツはSNSに自動で投稿できるようにスケジュール管理ができるので、投稿し忘れで納期が守れないなどのトラブルを防ぐことが可能です。また、ブランドキットと呼ばれる使うだけでまとまったデザインになるテンプレートの数が無料版より多く、使いやすさが向上しています。
Canvaビジネス版で使えるオリジナル機能
Canva無料版は、大人数で作成するコンテンツのスケジュール管理ができない欠点がありますが、有料ビジネス版はスケジュール管理ができるという違いがあります。例えば管理者視点では、各作業者が提出したレポートを参照して、どの程度の進捗なのかを一目で確認でき、承認が必要な作業があれば管理画面で許可を出すことも可能です。さらにそれらのスケジュールをAIにコントロールしてもらうことが可能なので、プロジェクト管理者としての作業量を減らし他の作業に労力を回せる利点があります。
Canvaエンタープライズ版はどんなプラン?
Canvaエンタープライズ版は無料版と比較して、有料版限定のセキュリティ機能や専任のサクセスマネージャーがついてくれるという違いがあります。特に昨今はセキュリティ対策を怠ったがために社内の情報がリークされてしまう事件も珍しくなく、それが外部の手によって行われるケースもあります。したがって、安全にコンテンツ作成をするためにも大規模プロジェクトを遂行する予定の人はCanvaエンタープライズ版がおすすめです。
また、各部署と連携するためにCanvaエンタープライズ版ではSSOとSCIM機能も搭載しています。SSOとはパスワードを1つ用意するだけで複数のユーザーがログインできるサービスのことです。対してSCIMはパスワードを利用できるユーザーの設定や削除ができるため、大勢のスタッフにそれぞれアカウントを設定する手間を省くことが可能です。
Canvaの有料版で使えるLeonardo.AIって何?
Canvaの無料版はAI機能が使えませんが、有料版Canvaのビジネス版以上のプランに加入すると、画像生成AILeonardo.AIが追加で利用できるという違いがあります。Leonardo.AIではトークンの数によって生成できるAIが決められています。しかし、Canvaのビジネス版かエンタープライズ版に加入すると、トークンが毎月8500個配布されるApprenticeプランがついてきます。また、使わなかったトークンはトークンバンクに25500個まで保管しておけるので、画像生成を使いたいときにだけ使えます。
有料版ならFlourishも使える!
もしデータ分析をした上で、グラフなどを動画に表示したい人は、ビジネス版かエンタープライズ版に加入すると付属してくるFlourishの利用をおすすめします。Flourishでは通常のプランだと基本的なグラフや表や地図の作成機能のみに留まっています。しかし、Canvaのビジネス版かエンタープライズ版に加入するとより複雑なグラフなどを作成できるpresenterプランに加入できる利点があります。また、後からデータを追加しても簡単にグラフの再生成ができるので、流動性のある市場調査の結果を動画にして取引相手との商談材料に使うことが可能です。
印刷注文割引特典を利用する方法
Canvaは生成したコンテンツを印刷することもできます。無料版やプロ版では印刷料金は割引されませんが、ビジネス版とエンタープライズ版なら10%割引されるという違いがあります。そこで以下の表にCanvaで制作可能な主な人気商品がどのくらい安くなるのかをまとめましたのでぜひご覧になってください。
| 商品名 | 無料版とプロ版の印刷料金 | ビジネス版とエンタープライ版の印刷料金 |
| 名刺 | 1250円 | 1125円 |
| 招待状 | 2050円 | 1845円 |
| Tシャツ | 3770円 | 3393円 |
| ポスター | 2000円 | 1800円 |
| トートバック | 2100円 | 1890円 |
非営利団体におすすめの機能
非営利団体の方は、窓口に申請すると専用のプランでCanvaを利用できます。ただし利用資格が厳密に決められており、以下に紹介する条件を満たしていない人は利用することができません。
- 正式に慈善非営利団体として登録している
- 政府から独立しており、営利目的で運営されていない
- 各国で制定している非営利団体を示す資格を所有している
- 国際NGOおよび公的慈善団体
- 明確な慈善活動の使命を持つ社会的影響力のある組織である
また、条件を満たしていても学務期間やプロスポーツ団体である場合は、非営利団体専用のプランに加入することはできません。学務機関の方は高等学校までなら専用の無料プランが存在するので、そちらの応募をおすすめします。
まとめ
Canvaは無料版でも便利なコンテンツ生成機能を使うことができますが、有料プランなら使えるテンプレートなどが増えるのでさらに使いやすくなるという違いが体験できます。また、ビジネス版やエンタープライズ版はテンプレートやサンプルの数がさらに増大することに加え、生成AIの有料プランも付属するのでコンテンツ生成の幅がさらに広くなります。その分料金も高いですが、無料トライアルも体験できるので興味のある人はぜひご利用ください。
