日本人に人気の韓国旅行に行ったものの、グーグルマップが使えない状態で非常に困った人がいるのではないでしょうか?
実は韓国でグーグルマップが使えないのには理由があるので、それをこの記事では紹介しています。また、代わりのアプリも紹介しているので、この記事で紹介しているアプリを事前にダウンロードした上で韓国旅行に行きましょう。
韓国でグーグルマップは使えないの?
韓国でグーグルマップが使えない理由は、韓国の法律で決められているからです。韓国では法律で国外に高解像度の地図データを持ち出してはいけないという法律があるため、グーグルが韓国各地のマップ情報を取得できないことが使えない原因になっています。
ではなぜ韓国は地図の持ち出しを禁止しているのかというと、隣国に北朝鮮という国があるからです。北朝鮮は事あるごとに核爆弾の使用をチラつかせ、国際的に有利な立場に立とうとしてきました。そんな無許可で核爆弾を発射するような人に自分の住所が分かってしまう情報を渡すと、恐らく核爆弾の着弾成功率が上がることでしょう。
したがって、韓国では容易に地図情報を国外に持ち出せないという理由があります。
グーグルが韓国内にマップ情報収集施設を設置しない理由
韓国から地図を持ち出すことが禁止なら韓国内でグーグルマップのシステムを設置すれば、使えない状況を打破できるのではと思う人もいることでしょう。実はこれにも障害があり、容易に国外にグーグルのシステムを設営すると、それを悪用する人が現れる可能性があるからです。例えば北朝鮮からスパイが韓国に侵入し、グーグルマップだけでなくグーグルのシステムを悪用しようと設置されたサーバーを調べるとします。すると、韓国だけでなくアメリカにも危険が及ぶ可能性がある上に、スタッフを渡航させる必要があるため、管理費用も増大します。
対して日本はデジタル未来構想プロジェクトの一環として、行政が膨大な資金を投入しているため、導入の敷居は低かったようです。それでも日本にグーグルのサーバーを設置したのは2023年なので割と最近です。そんな援護がない中韓国内にサーバーを設置して、グーグルマップが使えない原因を解決するのは時間が掛かりそうです。
グーグルと韓国が対立しているのは本当?
韓国でグーグルマップが使えないのは、韓国とグーグルが対立しているからです。対立の原因は、長期的にグーグルマップの使えない状態が続き、グーグルの運営に支障をきたしているからだと思われます。しかし、韓国も安全保障上の理由で地図データは持ち出させるわけにはいかないの一点張りで、話は長期間平行線になっています。しかも、韓国側の公正取引委員会はグーグルアプリの決済方法を限定したことに対して課徴金195億円の支払いを命じているので、グーグル側は金銭的な被害にもあっています。
韓国でスマホを買ったらグーグルアプリが使えない?
韓国産スマホのHUAWEIは、米国政府から利用制限リストに追加されたため、韓国で売られている最新版のHUAWEIスマホはグーグルアプリを使えないように設定されています。これはHUAWEIスマホに情報収集を目的としたスパイウェアの混入が確認されたからで、アメリカの発表によると安全保障上の理由で利用を制限しているとのことです。
このように韓国ではいつ情報が盗まれてもおかしくはない状態なので、韓国内にグーグルマップのサーバーを設置して、使えない原因を解決することもできず、反対に地図情報を持ち出すこともできないといった板挟みの状態になっています。
グーグルマップの代わりのアプリは?
韓国ではグーグルマップが使えないので、これからは韓国で使えるマップアプリを紹介していきます。
NAVERMap
韓国ではグーグルマップが使えないため、その代替案としてNAVERMapというアプリが使われています。しかもNAVERMapは翻訳があまり精確ではありませんが日本語対応しているため、ある程度現地の位置情報を把握することが可能です。さらに、出発位置と到着位置も指定できるので、ほとんどグーグルマップと同じ使い心地だと高く評価され、現在では韓国旅行にはNAVERMapが絶対に必要という認識が旅行客の間で広がっています。
ちなみにNAVERMapは位置情報は精確ではありませんが、日本国内からでも使うことができるので、事前に行くお店をリサーチしておきたい人はぜひ使ってみてください。
KakaoMap
皆さんは韓国ではLINEよりもKakaoのほうが人気ってご存知でしたか?そんなKakaoにもKakaoMapと呼ばれる地図アプリが存在するので、韓国旅行者から愛用されています。
KakaoMapの魅力は何と言ってもローカル情報に詳しいことで、NAVERMapよりも韓国の最新の流行情報にアクセスできる利点があります。したがって、KPOPの聖地や若年層が行くような流行のお店が知りたい人はKakaoMapを使いましょう。しかし、KakaoMapは日本語に対応していない欠点があります。
そこで韓国語が分からない人は、Kakao Naviを使いましょう。音声だけ日本語に対応しているため、ある程度の場所までは把握できるようになっています。
コネスト韓国地図アプリ
韓国でグーグルマップが使えない状態で困っている人には、コネスト韓国地図アプリもおすすめです。交通機関の乗り換えなども日本語で教えてくれる上に、タクシーの目安料金まで確認できるため、韓国で詐欺に遭う危険性が非常に低くなります。注意点は少し韓国の都会から離れると、地図情報が古いものを紹介してしまうことです。そのため、旅行前に行きたかったお店が閉店していたなんてこともあるので、信用しすぎるのもあまりおすすめできません。
まとめ
韓国では政府とグーグルマップの運営が対立しているため、地図情報にアクセスすることができません。しかも地図情報は北朝鮮による核爆弾の脅威から身を守る手段にもなるので、容易にグーグルマップを使わせてほしいと言えないところがまた悩みどころです。
しかし、グーグルマップが韓国で使えない状態でも、この記事で消化している代替アプリが大変便利です。したがって、韓国旅行に行くかどうか迷っている人はNAVERMapやKakaoMapの使い心地を確認してから旅行を決めるのもおすすめです。
