皆さんは新しいテレビやディスプレイを買おうとしたときに、家電ショップで4Kや有機ELなど、知らない用語が沢山でてきてパニックになったことはありませんか?
そこでこの記事では、家電ショップですぐに目的のテレビが買えるように、テレビの有名な専門用語を解説しています。さっそく買ったけれど画面が写らない人に向けたトラブルシューティングも紹介しているので、テレビ初心者の人はぜひご覧になってください。
4Kテレビと有機ELと液晶テレビの違いって何?
4Kはテレビの解像度のことを指しており、有機ELと液晶テレビはテレビ画面を写すためのシステムを指しているので、根本的な違いを比較できるわけではありません。つまり家電ショップでテレビを探すときは、店員さんに解像度4Kの有機ELテレビや液晶テレビを探していると言えば、該当のテレビを紹介してくれます。
テレビの解像度とは?
テレビの解像度とは、画面を表示するための画素を数値化したもので、4Kや8Kという略称で呼ぶことが多いです。つまり4Kは解像度のことを指すので、有機ELや液晶とは違い、テレビ以外の解像度にも使われている単位ということになります。テレビの解像度をより分かりやすく説明すると、例えばテレビの解像度を仮に四角い物体と考えてください。そして四角い物体を発光させることでテレビは画面に映像を写せる仕組みになっています。
しかし、解像度が四角形だと円形の物体を映像として出すときに困りますよね。そこでテレビは四角い物体を小さくして並べて、四角形でも円を表現できるようにしています。つまり4Kテレビとはテレビの画素が小さいことで、より鮮明な映像を映し出せるということになります。
テレビの解像度にはどんな種類があるの?
テレビの購入予算が少ない人は、フルHDのテレビがおすすめです。フルHDとは解像度が1920×1080ピクセルのもので、4Kが3840×2160ピクセルなので4Kと比較すると半分くらいの画面の綺麗さということになります。当然解像度の高いテレビは高額で、低いテレビは安価なので、予算がある人は4K以上のテレビもおすすめです。
ちなみに2025年現在では8Kが最も高い解像度のテレビで、リアル3Dのゲームだったり映像だったりを見るとまるで本物のようなクオリティになります。
有機ELってどんなテレビなの?
有機ELのテレビとは、テレビの発光システムに有機化合物を使っているタイプのことです。4Kテレビは画素を小さくすることで画面を綺麗にしていますが、有機ELと液晶テレビは画面にある発光システムを使って綺麗にするという違いがあります。
ただし有機ELは液晶テレビとは違い、画素自体を発光させて画面を綺麗にしている特徴があります。ホタルを機械の中に並べたようなテレビというと分かりやすいかもしれません。さらに有機ELには画面を写すために、それぞれ役目の違う層をいくつも重ねて画面を映しているのでより鮮明な画像を映せる利点があります。なお、有機ELのテレビは画面が綺麗に映る分他のテレビと比較して高額な点には注意しましょう。
有機ELの画面が映らないときの解決方法とは
有機ELの画面が映らなくなったときの対処方法は修理を依頼するしかありません。ただし、有機ELは同じ画面を表示しすぎると、その部分だけ画面焼けが起きてしまい、やがて画面が映らなくなる欠点があるため、修理費も高額です。
そのため、同じ画面を表示することが多いゲーム用のモニターとして使う予定の人には有機ELはあまりおすすめできません。また、修理を依頼するにしても新しい有機ELテレビを買えるほどの値段になる場合もあるので、買い替えたほうがいいでしょう。
液晶テレビの概要について
液晶テレビとは液晶パネルに光を当てることで発光させ画面を映すシステムのテレビのことです。4Kテレビや有機ELテレビと比較して液晶テレビは画面の鮮明度は控えめという違いはありますが、安価で耐久性にも優れている利点があります。
ただし、液晶テレビは視野角によって色や映り方に違いがでてしまうため、大人数で視聴するときなどは若干不便に感じるかもしれません。また、液晶テレビは仕様上一部の色が表現しにくいので、鮮明な映像を見たい人からは敬遠される傾向にあるようです。
液晶テレビが映らない時の対処方法
液晶テレビは使っていると徐々に画面に黒い線が出るという現象が発生し、やがて画面が映らなくなります。これは液晶テレビ内部にある液晶パネルが劣化したことによるトラブルで、直すには修理を依頼する必要があります。4Kテレビや有機ELテレビは修理費用も高額ですが、液晶テレビはそれらと違いわりと修理費用も安価なので修理を依頼するのもおすすめです。
ただし光源パネルなど交換する部品によっては液晶テレビも修理費用が高額になってしまうので、目安として2万円以上の修理費用なら新しい液晶テレビを買うことをおすすめします。
画面が映らないのに音は出る現象の解決方法
4Kテレビも有機ELも液晶も映像を出力するシステムに違いはありますが、地デジテレビの電波を受信する仕組みは同じです。そのため、画面が映らないのに音が出るトラブルが発生したときは、HDMIケーブルの断線を疑ってください。HDMIケーブルは映像と音をまとめて出力できる端子が平たいケーブルのことで、長期間使っていると徐々に内部が劣化して断線してしまいます。そこでまずはレコーダーとテレビのHDMIケーブルが端子の奥まで接続されているかを確認してください。
もし差し込まれているならHDMIケーブルを交換し、それでも音だけ出る状況が解決しないときは、テレビ自体が故障している可能性が高いです。修理を依頼するか新しいテレビを購入しましょう。
BCASカードの不具合を確認してみよう
映像が映らず音だけ出るトラブルは、BCASカードの接続不良が原因かもしれません。BCASカードとは地デジテレビを視聴するために、有料放送の加入情報等を記憶しておくためのICチップ付きカードのことです。
映像が映らず音だけ出るトラブルは、このBCASカードのICチップにゴミが付着していたり、BCASカードがきちんと差し込まれていなかったりすることが原因の場合があります。
そのため、まずはBCASカードをテレビ裏の挿入口から取り出し、ティッシュなどでICチップの部分を拭いてから再度挿入してみてください。
まとめ
4Kテレビは画素の大きさを指し、有機ELと液晶は映像を出力するためのシステムを指しているという違いがあるので、単純に比較できるものではありません。しかし、有機ELと液晶テレビにはそれぞれ映像の鮮明さと価格に大きな違いがあるので、予算に合わせたものを購入したほうがいいでしょう。
ただし、有機ELは液晶テレビと比較して耐久度が低く、特定の条件下で長期間使うと画面焼けが起きやすくなるので注意が必要です。