この記事では、WordPressで作成したブログサイトをロリポップからエックスサーバーに移転した際に詰まったことや判断した基準を書きます。ブログを初めて1年半、記事数もある程度書けて、広告収益も安定的に入ってくるようになったので、サーバ移転をすることにしました。
サーバ移転の要件
検索エンジンで検索すると、WordPressの場合は、お引っ越しツールがあるからそれを使えば簡単とありますが、実際は、そんなに簡単じゃありませんじゃなかったです。今回は単純なサーバ移転ではなく他のものも欲張ってしまい、壮絶にめんどくさくなりました。いつも仕事で要件を落とすことを念頭においているのに、支離滅裂ですね。今回の移転の要件は以下です。
- 表示速度向上のため、ブログを他のサーバに移動させたい
- デザインを刷新したいため、WordPressのテーマを変更したい
- 表示速度の向上と先を見据えて、WordPressのPHPとMySQLのバージョンを最新にしたい
- ついでにプラグインも見直したい
「1.」だけだったら、多分、プラグインだけで行けると思います。「2.」や「3.」があるとプラグインによる移行だけだと失敗する可能性があります。必ずバックアップを取ってから実行しましょう。
移行前の環境
移行前の環境を記載します。
- レンタルサーバー:ロリポップのスタンダードプラン
- サイトアドレス:https://shimota.site/
- ドメインサービス:ムームードメイン
- SSLは、フリーのものを使用
- PHP:5.6モジュール版
- MySQL:5.6
- 利用テーマ:iconic-one
その他の特記事項としては、次の点です。
初めて作ったWordPressのブログサイトなので、テーマを複数インストールしてある。バックアップも取るプランになっていない。また、PHPのバージョンをロリポップ上で、バージョン7以降のものにするとサイトが動かなくなる。
サーバー移転までにやったこと
- ロリポップからの移転先のサーバーの吟味
- クラウド(GCP/AWS/Azure)
- 国外レンタルサーバー(Bluehost)
- 国内レンタルサーバー(エックスサーバー)
- 国内レンタルサーバー()
- ドメインの取得
- Googleドメイン
- ムームードメイン
- 利用テンプレートの決定(CoCoon)
- 使用テンプレートの初期設定
- Googleさんに各種設定
- GoogleAnalytics
- SearchCosole
- GoogleAdsense
- 記事単位の移動
- 移動させる記事の決定+間引き
- リライトしながら記事の転記
- .htaccessに301リダイレクトの記載
- 各種ブログランキングサイトへの登録
ざっとこんな感じですかね。一番時間がかかったことは、「ロリポップからの移転先のサーバーの吟味」です。一番面倒だったのは、「記事単位の移動」です。
ロリポップからの移転先のサーバーの吟味
クラウドに移行しようと思っていましたが、結局レンタルサーバーに落ち着きました。
クラウド(GCP/AWS/Azure)への移行の吟味
クラウドに移行する際のネックになったのは、料金と私の技術です。WebServerとDBServerを常時起動させる必要があったため、月額料金が予想より遥かに高くなってしまった点です。
GCPの場合の実現方法は次のサイトが分かりやすかったです。
- Google Cloud Platform (GCP) で WordPress を運用する様々な方法
- GCEでWordPressがほぼ無料運用できるようになったので改めてまとめる
Cloud Launcherとか、昔は月額10ドル未満だったのに、2018年8月現在は40ドル位かかります。最近はGAE(無料枠)+CloudSQL(月額料金)で利用できるが、それでも15ドルくらいになる。この値段を基準に、AWSやAzureを検討しましたが、値段がこれ以下にはなりませんでした。
GCPのCloud Launcherで、サイトは構築しました。色々カスタマイズはできますが、GCPは結構頻繁に仕様が変わるので、その都度考えることが多そうなので、やめることにしました。(GAEは今も現役で使っています)
レンタルサーバーの吟味
勢いでappドメインを取得しました。appドメインは、ドメインの管理画面に、リダイレクト機能を持っていたり、おすすめのWordPressホスティング業者を紹介してくれています。その中にあったのが、BlueHostです。
サポートが英語ということ以外は、信頼のおけるホスティングサービスのようです。割引体型を見るとGCP上で運用をしている気配がします。ドメインの設定方法が英語でわからず、挫折してしまったんですが、もう少し慣れたら、BlueHostもありかなと思っています。
日本国内のレンタルサーバーも2,3個確認しました。情報の多いものや評判の多いものを中心に試しましたが、結局XServerに落ち着きました。やっぱり、ブログ記事を書くこと以外にあまり労力を使いたくないと言うのが本音です。
最終的な移転先
最終的な移転先は以下です。
- レンタルサーバー:XServer
- サイトアドレス:https://shimota.app/ と https://shimota.blog/
- ドメインサービス:GoogleDomains/ムームードメイン
- SSLは、フリーのものを使用
- PHP7.1
- 5.5.60-MariaDB
- 利用テーマ:CoCoon
- その他、HDDがSSD、10日間の自動バックアップ付き
色々なサーバーを試す中で、WordPressの初期インストール時に導入されているPluginや、サーバー管理画面はとても勉強になりました。
詰まったこと/大変だったこと
既存サイト移転中の出来事
ブログ記事を間引いている際にSearchConsoleから次のようなメッセージが届きました。
サイト https://shimota.site/thinkIT/ で「インデックス カバレッジ」の問題が新たに 検出されました
Search Console により、貴サイトに影響する「インデックス カバレッジ」関連の問題が新たに 1 件検出されました。 「インデックス カバレッジ」は Google 検索結果で悪影響を受ける可能性がございます。 この問題をご確認のうえ、修正することをご検討ください。
最初は放置していたのですが、ある日突然、Googleの検索エンジンから除外されました。
https://shimota.site/thinkIT/ での「404」ページの増加https://shimota.site/thinkIT/ で 404(見つかりません)エラーを返す URL の数が著しく増加したことがスマートフォン用 Googlebot で検出されました。該当するページがパソコン向けサイトにあり、モバイル ユーザーにはエラーが表示される場合、ユーザーの利便性が低下していることになります。こうした設定エラーがあると、Google でモバイル検索結果に正しいページが表示されないこともあります。該当する URL が存在しない場合は、特に何かしていただく必要はありません。
404エラーを解決したら、解決しました。Googleさんからのメールは見逃さないようにしましょう。
WordPressテンプレートを変更しての移転
これは、かなり手間がかかりました。テンプレートを変更した場合、記事のコピペだけでは終わらないですね・・・。CoCoonテンプレートが独自で色々やっているせいもありますが、レイアウトやh1タグなどのセクションタグの確認は必須になります。当初は、リライトも同時に行おうとしましたが、挫折して誤字脱字のチェックとレイアウト変更のチェックのみになりました。
ドメインの設定方法を知らなかった
これは、お恥ずかしい話なのですが、ムームードメインやGoogleDomainsでの外部DSNサーバの設定がわかりませんでした(笑)これ、ちゃんと知っていたら、Xserverではなくて、Bluehostになっていたかもしれません。
ムームードメイン/GoogleDomainsに対してXServerの外部ドメインの設定方法を残しておきます。
画像の移転が面倒だった・・・
画像の移転が思いの外大変でした。当初は、ファイル名にルールをつけて、フォルダ分け何かをして移動させようと思っていましたが、、、全然手付かずです。今も、前のサーバーの画像を参照していたりします。画像が残っていることが理由で解約できないので、1日3記事ずつでも見直しをして、3ヵ月で解約できればなどと思っています。
まとめと感想
この記事では、WordPressで作成したブログサイトをロリポップからエックスサーバーに移転した際に詰まったことや判断した基準を書きました。
仕事のシステム開発も一緒ですが、移転に際してやりたいことを欲張るとめちゃくちゃ大変です。でも色々勉強になって楽しかったです。アクセス数も移転時は下がってしまいましたが、またアクセス数を取り戻しました。appドメインパワーのお陰か、shimota.appのアクセス数は伸びています。(アクセス数やAdsense収益はshimota.blogの方が相変わらず多いのです・・・w)ブログを始めた頃は、複数サイトを作るなんて思っていませんでしたが、記事を書き慣れてくると意外とできるものですね。しばらく、移行後の状態を見守りながら、興味のあることを書いていきたいと思います。
コメント