巣ごもり生活が当たり前になり、ビデオチャットで仕事をする人も増えてきたことで、WEB会議システムを提供している企業も増えてきました。しかし、これだけWEB会議システムが沢山あるとどのサービスを利用するか困る人もいることでしょう。そこでこの記事ではWEB会議システムを比較しています。料金やビデオチャットの画質など、様々な視点から各サービスを考察しているので、始めてビデオチャットやWEB会議システムを利用する人には特におすすめです。
音質重視のWEB会議システムが欲しい人
音声収録や聞き逃せない情報が多い会議をするときは、ノイズリダクション効果のあるWEB会議システムを比較検討してみましょう。ノイズリダクションとは不要なノイズを除去するためのシステムで、周囲の話し声やキーボードの音などを消せる利点があります。そのため、音声収録だけでなく妻帯者など家に自分以外がいる環境で仕事をしている人に便利な機能です。
さらにAIなどのソフトウェアやハード面でも自動で雑音を除去してくれる機能があるとなお便利なので、比較検討するときはGooglemeetかciscoWebexMeetingsがおすすめです。
Googlemeetのノイズリダクション機能
2020年に実装されたGooglemeetのノイズリダクション機能は、クラウドベースのAIを使っているという特徴があります。そのため、該当の音源が雑音か録音するべき音源なのかを瞬時に判断して快適にビデオチャットができるようにしてくれます。
しかもGoogleのノイズリダクション機能は学習練度が非常に高く、会話内容を誤って除去することがほとんどありません。さらにciscoWebexMeetingsのWEB会議と比較して、自動でノイズリダクションしてくれる点は優秀です。しかし、AIがたまに誤った音源を小さくする場合があるので、マイクの設置環境によってはノイズリダクションを切ってWEB会議をする必要があるかもしれません。
ciscoWebexMeetingsのノイズリダクション機能
ciscoWebexMeetingsのノイズリダクション機能は、マイク周辺の音を強化し周囲の音源を小さくすることで会話しやすくしています。そのため、会社間などの団体同士でWEB会議するときに便利なWEB会議システムと言えるでしょう。GooglemeetのWEB会議と比較して、ノイズリダクションの精度はそれほど高くないです。しかし、マイクの設置場所などで物理的に音源を拾う範囲をコントロールできるので、環境によっては確実なノイズリダクションが可能になっています。
画質の良いWEB会議システムの比較一覧
商品の出来具合を把握したいときや、相手の顔を見ながらWEB会議をしたいときは、高画質に対応しているWEB会議システムを比較してみましょう。代表的なのはZoomのグループHD機能です。これは設定で機能を有効にするとHD画質のWEB会議ができるというものです。PCとカメラも高画質に対応しているものを選ぶ必要がありますが、設定1つで切り替えられる利点があります。
4K画質に対応しているWEB会議システムについて
4K画質のカメラを使ったWEB会議システムの比較検討をしたい人には、VTV4KかJabraPanaCast50RoomSystemがおすすめです。ただし、4K画質に対応したWEB会議を実現するには、サービスだけでなく専用のビデオ会議機材が必要です。機材は100万円以上かかる場合がほとんどなので、JabraPanaCast50RoomSystemが提供しているようなレンタルサービスを比較検討してみるのもおすすめです。
さらに機材で4K画質を出力できても、WEB会議サービスも4K画質に対応している必要があるので、MicrosoftTeamsRoomsを利用しましょう。
WEB会議の無料プランを比較
WEB会議システムを比較するときは、無料でどこまで通話できるかを確認しておきましょう。その理由はサービス毎によって無料でWEB会議に接続できる人数や会話時間が決められているからです。したがって、通話時間が短く設定されていたり、会議予定の人数に対して少ない人数しか参加できなかったりすると使い心地を確かめる前に無料期間が終了してしまう可能性があります。
そこで以下に各代表的なWEB会議システムが無料でどのくらい使えるのかを一覧にまとめてみたので参考にしてください。
| サービス名 | 使用時間 | WEB会議の参加可能人数 |
| MicrosoftTeams | 60分 | 100人 |
| Googlemeet | 60分 | 100人 |
| ciscoWebexMeetings | 50分 | 100人 |
| Zoom | 40分 | 100人 |
| Chatwork | 1対1のみ無制限 | 2人 |
| BizMee | 無制限 | 無制限 |
BizMeeが無制限無料である理由は？
BizMeeが無制限無料なのは、サーバーを仲介しないWEB会議システムを構築しているからです。例えば他のWEB会議システムは音声データを一度サーバーで受け取り、そのデータを他の会議出席者にも共有する仕組みです。しかし、BizMeeはサーバーを仲介しないで通信するので、糸電話のような仕組みになっていると言えば分かりやすいかもしれませんね。この様な理由からBizMeeの運営は通話用サーバーの維持費がかからないため、無料でWEB会議システムを提供できるようになっています。
有料版WEB会議システムの料金を比較
有料版WEB会議システムの料金を比較すると、どのサービスも月額1000円前後に推移していることが分かります。そんな中でもGoogleMeetは月額680円で利用できるので、コスパ重視の人におすすめです。一方Zoomは料金こそ最低月額1999円と少々高いですが、制作制限なしのホワイトボード機能やプランによってはスケジューラーも利用できる利点があります。
したがってWEB会議で話し合う内容が細分化され、会議メモなどの機能で情報を共有化する必要があるときは、Zoomを利用するほうがいいでしょう。
まとめ
WEB会議システムを比較するときは、画質や音質など必要なオプションによって利用するサービスを検討するのがおすすめです。特に画質の良いWEB会議システムは、機材が高額になるのは勿論、高画質に対応しているサービスでなければ機材を揃える意味がありません。また、ノイズリダクションを始めとした音声関連のシステムがないと、周囲の雑音で会議の声が収音できない可能性もあるので、比較検討するときは注意しましょう。