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DeepSeekの危険性とは?個人情報が中国に送られる?安全に使うための注意点を解説

DeepSeek(ディープシーク)は、中国の企業が開発した生成AIサービスです。高い性能と低価格で注目を集める一方、安全性を心配する声も少なくありません。この記事では公的機関の情報をもとに、DeepSeekの危険性として指摘される点と、安全に使うための注意点を整理していきます。

DeepSeekとは中国発の生成AIサービス

DeepSeekは、中国の企業が提供する対話型の生成AIです。生成AIとは、利用者の指示に応じて文章などを作り出す技術を指します。

2025年初めに高性能なモデルを公開し、世界的な話題となりました。ChatGPTのように質問へ答えたり文章を作成したりでき、無料でも使える点が特徴です。

比較的少ない開発費で高い性能を実現したと報じられ、AI業界に大きな衝撃を与えたともいわれています。

ただし運営元が中国にあるため、データの扱いを不安視する意見も目立ちます。どのような点が問題視されているのかを、順番に見ていきましょう。

DeepSeekの危険性として指摘される主なリスク

DeepSeekについては、個人情報の保護とセキュリティの両面でリスクが指摘されています。

代表的なのは、入力した内容が中国のサーバーに保存される点や、過去に情報漏えいにつながりかねない事例があった点です。ChatGPTの手相占いが危ないと指摘される理由と同様に、AIサービスには使い方次第の注意点もあります。

まずは主な懸念を下記で確認してみましょう。

危険性の要点

DeepSeekで指摘される主な危険性

  • 入力したデータが中国国内のサーバーに保存されるとされる
  • 保存データには中国の法令が適用されると案内されている
  • 過去にデータベースが認証なしで外部から閲覧できる状態になった
  • 各国の政府機関で利用を制限する動きが広がった

個人情報は中国に送られるのか

DeepSeekを使ううえで最も心配されるのが、入力した個人情報の送信先です。この点については、日本の個人情報保護委員会も注意を呼びかけています。

中国企業が関わる製品では、シャオミのスマートウォッチの危険性のように、データの保存先が話題になる場合があります。

取得データは中国国内のサーバーに保存される

個人情報保護委員会は、DeepSeekの利用を通じて取得されたデータについて、「中華人民共和国に所在するサーバに保存されること」と記しています(個人情報保護委員会の注意喚起より引用)。

チャットの入力内容や端末の情報などが対象になり得ると説明する解説もあります。個人情報を含むやり取りでは、送信先が国外である点に留意したいところです。

中国の法令が適用されるという懸念

保存されたデータには中国の法令が適用される、と同委員会は案内しています。例として、個人情報保護法やサイバーセキュリティ法、データセキュリティ法、国家情報法が挙げられました。

特に国家情報法は、企業などに当局への協力を求める内容を含むといわれています。もっとも実際の運用は公開されておらず、影響の程度ははっきりしません。

米国などの事業者では、当局がデータを求める際に令状などの手続きが必要とされる点と比較して、違いを指摘する意見もあります。

過去に発生した情報漏えいトラブル

2025年1月には、セキュリティ企業のWizが、DeepSeekのデータベースが認証なしで閲覧できる状態だったと報告しました。

このデータベースには、100万件を超える記録や、チャット履歴、APIキーなどが含まれていたとされています。報告後にアクセスは遮断されましたが、第三者が実際に閲覧したかは不明なままです。

この事例は、利用者のやり取りが外部に漏れるおそれを示したものといえます。入力した内容が必ずしも安全に守られるとは限らない、という前提で使うのが賢明でしょう。

中国企業が開発したソフトでは、Filmoraの危険性のように安全性を心配する声が出ることもあります。

各国政府によるDeepSeekの利用規制

DeepSeekをめぐっては、各国の政府機関で利用を制限する動きが相次ぎました。主な対応は下表のとおりです。

いずれも政府の端末などが対象で、国によって範囲は異なります。日本でも調査や注意喚起が行われたと報じられました。

各国の規制状況

国・地域主な対応
台湾公的機関での利用を禁止(2025年1月)
オーストラリア政府端末での利用を禁止し削除を要請
カナダ政府支給端末での利用を禁止
イタリア調査を経てアプリが配信停止
韓国新規ダウンロードを一時停止
アメリカ連邦政府機関での利用を禁止

個人利用と業務利用で注意点は変わる

DeepSeekのリスクは、使う場面によって重みが変わります。個人が趣味で文章作成を試す程度なら、入力内容に気をつければ大きな問題にはなりにくいでしょう。

一方、会社の業務で使う場合は、顧客情報や社外秘のデータが国外へ渡る恐れがあり、より慎重な判断が求められます。

勤務先にAI利用のルールがあるなら、まずはその方針に従うのがおすすめです。

DeepSeekを安全に使うための注意点

DeepSeekには便利な面もあるため、リスクを理解したうえで使い方を工夫することが大切です。以下の点を意識すると、より安全に利用しやすくなります。

個人情報や機密情報を入力しない

氏名や住所、勤務先など、個人や会社を特定できる内容の入力は避けるのが無難です。

入力した情報は保存される可能性があるため、公開されても困らない範囲でやり取りすると安心でしょう。仕事上の機密も入力しないよう心がけたいところです。

公式のアプリやサイトかどうかを確認する

人気のサービスには、偽物のアプリや似た名前の配布ページが現れることがあります。

ダウンロード前に提供元を確かめ、公式ストアや公式サイトから入手するのが安全です。本物のChatGPTアプリの見分け方も参考になります。

用途に応じて代替サービスも検討する

個人情報を扱う作業では、データの保存先が国内や欧米にある他の生成AIを選ぶのも一つの手です。

用途ごとに使い分ければ、リスクを抑えながらAIの利点を活かせます。どうしてもDeepSeekを使いたい場合は、パソコン上で動かすローカル版を選び、データを外部に送らない使い方を検討すると良いでしょう。

アレクサの危険性など、他の機器の注意点もあわせて確認しておくと、AIとの付き合い方の理解が深まります。

まとめ

DeepSeekは高性能で便利な生成AIですが、データが中国に保存される点や過去の漏えい事例など、注意すべき点も指摘されています。

個人情報や機密を入力しない、公式の入手先を選ぶといった工夫を取り入れ、リスクを理解しながら上手に付き合っていくことが大切だといえるでしょう。